目次
シャフトの選び方
前回のブログで
シャフト選びに重要なポイントを
お伝えしました。
あなたの最適なアイアンが見つかるフィッティングガイド(スチールシャフト)
ここでは、
分布図を使いながら
スチールシャフトに焦点を当て、
フィッティングのポイントを解説します。
シャフト選びのポイント
シャフト選びで重要なのは以下の4つです。
- 重量
- フレックス(硬さ)
- トルク(ねじれ)
- 調子(キックポイント)
scatter diagram(分布図)
上画は
市販されているクラブに
装着されている
スチールシャフトの重量と硬さの
一覧分布図です。
他にも沢山ありますが
15種類を選抜して分布図にしました。
※※※
シャフト重量はカット前
全てSシャフト
硬さはカット前振動数
※※※
表の真ん中は
100gくらい
だと思ってください。
オレンジの♦ダイヤマークの
中に書いているのは
調子(キックポイント)です。
元➔元調子
中元➔元と中の間
中➔中調子
先中➔中と先の間
先➔先調子
選んだシャフト
今回選んだのは
この15種類です。
メーカー | 重量 | 硬さ 振動数 | トルク | 調子 | 球の高さ |
日本シャフト | |||||
MODUS 3 TOUR 105 | 106.5g | 325 | 1.7 | 元 | 低い |
MODUS 3 TOUR 115 | 118g | 328 | 1.7 | 元 | 低い |
MODUS 3 TOUR 120 | 114g | 315 | 1.7 | 中元 | 普通 |
MODUS 3 TOUR 130 | 124g | 363 | 1.5 | 中 | 低い |
NS PRO850GH | 91g | 292 | 2.0 | 中 | 高い |
NS PRO950GH | 98g | 325 | 1.8 | 中 | 普通 |
NS PRO1050GH | 109.5g | 311. | 1.8 | 中 | 低い |
NS PRO850 NEO | 88g | 296 | 2.0 | 中 | 高い |
NS PRO950 NEO | 98g | 330 | 1.7 | 中 | 普通 |
NS PRO ZELOS 7 | 77.5g | 273 | 2.6 | 先 | 高い |
NS PRO ZELOS 8 | 87.5g | 279 | 2.0 | 先 | 高い |
ダイナミックゴールド | |||||
DG95 | 95g | 294 | 非公表 | 中元 | 高い |
DG105 | 103g | 320 | 非公表 | 元 | 普通 |
DG120 | 118g | 334 | 1.9 | 元 | 低い |
DG S200 | 129g | 332 | 1.5 | 元 | 低い |
振動数は目安です。
クラブを選ぶ順番
自分に合ったシャフトを選ぶ順序ですが
重量
硬さ
トルク
調子
初めに
重量から選んでください。
重量
今回は全てスチールの
Sシャフトで考えます。
上画で
真ん中は
DG105(103g)
になっています。
ヘッドスピード別で考えます。
ドライバーの
平均ヘッドスピードが
38m/s-42m/s位
なら
NS PRO850GH (91g)
NS PRO950GH(98g)
DG105(103g)
――――――――――――――
MODUS 3 TOUR 105 (106.5g)
DG120 (110g)
MODUS 3 TOUR 120 (114g)
振って重くなければ
このあたりが合いそうです。
これより
ヘッドスピードが早ければ
MODUS 3 TOUR 115 (118g)
MODUS 3 TOUR 130 (124g)
DG200 (129g)
このあたりが合いそうです。
またどっちも重たく感じるなら
軽量タイプの
NS PRO ZELOS 7 (77.5g)
NS PRO ZELOS 8 (87.5g)
が合いそうです。
重さを選ぶときは
18ホール回っても
疲れない程度の物を選んでください。
硬さ
次に硬さを選んでください。
硬さを選ぶときに
考えたいのは
振動数です。
これは
シャフトの
硬さや弾力性を数値化したものです。
シャフトの一端を固定し、
もう一端を弾いて振動させ、
その振動回数を測定します。
振動回数が多いほど硬く
少ないほど柔らかくなります。
シャフトが硬いと
ボールは捕まらず
柔らかいと
ボールが捕まり易いです。
スライスする人は
柔らかいシャフトの方が
合っています。
しかし
柔らかすぎると
今度はヘッドスピードが
上がらなくなるので
飛距離が出ません。
硬いと
ヘッドスピードは
上がりますが
振りすぎて
安定しません。
適度な硬さを
選ぶことが大事です。
上画で見ると
15本の真ん中に
DG105(103g)
320(振動数)
になっています。
これを中心として
考えていいと思います。
これを
中心で試打して
スライスが多ければ
振動数が少ない
シャフトにすれば
ボールは捕まります。
逆に
ボールが捕まりすぎたり
左右に散らばるなら
振動数が多い
シャフトの方が
ボールは捕まりにくくなります。
ヘッドスピード別で考えると
38m/s-42m/s位
なら
NS PRO950GH(325)
DG105(320)
NS PRO1050GH(311)
MODUS 3 TOUR 105 (325)
MODUS 3 TOUR 120 (315)
が合いそうです。
これより早ければ
MODUS 3 TOUR 115 (330)
DG S200 (332)
DG 120 (334)
このあたりが合いそうです。
ヘッドスピードが
38m/s以下なら
NS PRO ZELOS (273)
NS PRO ZELOS (279)
DG95 (295)
このあたりが合いそうです。
※
振動数は
あくまで硬さの目安です。
初心者でゴルフを
始めたばかりの人なら
ヘッドスピードが速くても
硬くないシャフトの方が
ボールが捕まるので
オススメです。
スイングが安定していて
ボールが左右に
散らばる人は
少し硬めのシャフトを
選ぶと
クラブが暴れにくくなります。
トルク(ねじれ)
トルクとは、シャフトが
どれだけねじれるかを
示す指標です。
数字が大きいほど
ねじれが大きくなります。
ねじれが大きいほど
フェースの開閉が多く、
ボールが捕まりやすい。
ねじれが小さいほど
フェースの開閉が少なく、
ボールのコントロールがしやすい。
トルクを選ぶときに
一番考えて欲しい事は
ボールの捕まりです。
スライスが多いなら
高トルクのシャフト
にすれば
ボールは捕まり易くなります。
逆に
ボールが捕まりすぎたり
右へ左へ
どちらにも飛んで
安定しないなら
低トルクの方が
コントロールしやすくなります。
また
トルクは
飛距離にも影響します。
高トルクの方が
ヘッドの開閉が大きくなるので
飛距離は出ます。
低トルクの方は
開閉が小さいので
高トルクのクラブより
飛距離は出ません。
上画を例にすると
NS PRO ZELOS 7 2.6
NS PRO ZELOS 8 2.0
NS PRO850GH 2.0
NS PRO950GH 1.8
NS PRO1050GH 1.8
DG120 1.9
このあたりは捕まりやすく
1.7以下なら
MODUS 3 TOUR 115 1.7
MODUS 3 TOUR 105 1.7
MODUS 3 TOUR 120 1.7
調子(キックポイント)
調子(キックポイント)
とは、
シャフトが一番しなる
ポイントを指します。
元調子
中調子
先調子
の3種類があります。
調子がスイングに与える影響は
元調子 | 手元がしなり、しなりは感じにくい | 弾道が低くなりやすく、方向性が安定する。 |
中調子 | バランスが良く、クセがない | スイングにクセがない人、バランスが良く、スイング全体のしなりを感じやすい。標準的な打ち出し角が得られる。 |
先調子 | 先端がしなり、しなりが感じやすい | ボールが高く上がりやすく、捕まりやすい。打ち出し角が高くなるため、飛距離を稼ぎやすい。 |
上記が
目安ですが
スライスが多い人は
先調子の方が
ボールは捕まります。
NS PRO ZELOS 7 先調子
NS PRO ZELOS 8 先調子
このあたりが合いそうです。
スイングが安定していて
ボールが左右に
散らばる人は
元調子が
合いそうです。
ヘッドスピードが早めの人
DG105 元調子
DG120 元調子
DG200 元調子
MODUS 3 TOUR 105 元調子
MODUS 3 TOUR 115 元調子
スイングにクセがなく
ボールもあまり左右に散らない
人は
NS PRO850GH 中調子
NS PRO950GH 中調子
MODUS 3 TOUR120 中元調子
このあたりが合いそうです。
実際のアイアンのシャフト選びの流れ
ゴルフ歴6か月の初心者で、
30代男性のあなたが、
最適なアイアンシャフトを
選ぶための流れを説明します。
ヘッドスピードは42m/sで、
スライスが多いという状況です。
1. シャフト重量から選ぶ
まず、分布図の中心から
考えると
- DG95(95g)
- NS PRO950GH(98g)
- NS PRO950GH NEO(98g)
- DG105(103g)
- MODUS 3 TOUR 105(106.5g)
- DG120(110g)
- MODUS 3 TOUR 120(114g)
7本が候補になります。
2. 硬さを選ぶ
次に、スライスが多いことを
考慮して硬さを選びます。
分布図の中心にある以下の
シャフトが候補です:
- DG95(294)
- MODUS 3 TOUR 120(315)
- DG105(320)
- NS PRO950GH(325)
- MODUS 3 TOUR 105(325)
3. トルクを選ぶ
スライスを軽減するために
高トルクのシャフトを選びます。
- DG95(非公表)
- MODUS 3 TOUR 120(1.7)
- DG105(非公表)
- NS PRO950GH(1.8)
- MODUS 3 TOUR 105(1.7)
DG95
DG105
は非公表でトルクがわかりません。
(そんなに硬くないと思います。)
そのほかは
1.7と1.8なので
ほとんど変わらないです。
4. 調子(キックポイント)を選ぶ
最後に、調子を選びます。
スライスが多いので、
捕まりやすいシャフトが良いでしょう。
- NS PRO950GH(中調子)
- DG95(中元調子)
- MODUS 3 TOUR 120(中元調子)
- MODUS 3 TOUR 105(元調子)
- DG105 (元調子)
ここから選ぶと
- NS PRO950GH(中調子)
- DG95(中元調子)
- MODUS 3 TOUR 120(中元調子)
この3本が合っていそうです。
打ち比べて最終決定する
上記の3本から、
実際に打ち比べてみて、
弾道測定器を使いながら、
ボールの高さや
ヘッドスピードを計測して、
最も打ちやすいシャフトを
選んでください。
まとめ
今回は具体的に
分布図を使って
シャフトを選びました。
今回は
わかりやすくするために
スチールシャフトのS
の中から選びましたが
実際は
もっとたくさん
シャフトの種類があります。
もっと悩むと思いますが
ざっくりと
流れはこんな感じです。
皆様
シャフト選びに
参考にしてください。
STEPBYSTEPゴルフスクールなら
ゴルフが上達することをお約束します。
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